戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2.交易品-東アジア

樟脳(中国) しょうのう

中国で生産された樟脳。樟(クスノキ)を加工して作られた。東南アジアで産する竜脳の代用品であり、殺虫剤や火傷の際の鎮痛剤として用いられた(『本草品梨精要』)。中国では12世紀には製造が始まっていたとみられる。

砂糖(輸入) さとう

サトウキビやテンサイなどから抽出した糖分を結晶化させた天然甘味料。紀元前2000年頃にはインドで砂糖が使われていたといわれる。

医書(中国) いしょ

嘉靖四十一年(1562)、中国・明朝の地理学者・鄭若曽は自著『籌海図編』で「倭好」(日本人が好むもの)を列挙。その一つに古書を挙げ、(日本人は)医学を重視しており、医書を見つけたら必ず買う、と記している。

水銀(中国) すいぎん

中世から近世にかけて、水銀は中国から大量に輸入されていた。室町期頃から発展した銅器製作の際の、鍍金料等として用いられた。

唐糸 からいと

15世紀以降、日本に本格的に輸入された中国産の生糸。15世紀、国内の絹織技術の向上に伴い、高級生糸としての唐糸の需要も高まったといわれる。

唐木綿 からもめん

室町・戦国期、中国から輸入された木綿布。日本では国産木綿よりも上質のものとして珍重された。

豹虎皮 ひょうとらかわ

朝鮮半島や中国東北部で狩られたとみられる虎や豹の皮。日本では行縢(むかばき)などに用いられた。

朝鮮木綿 ちょうせんもめん

室町・戦国期、日本に大量に輸入された朝鮮製の木綿。

高麗鷹 こうらいたか

朝鮮半島から日本に輸入された鷹狩り用の鷹。中世の武士たちにとって鷹狩りは一種のステータスであり、鷹は威信品でもあったと思われる。その中でも朝鮮半島から舶来した鷹は特に珍重された。

日本刀(琉球) にほんとう

琉球船によって中国や東南アジア各地に輸出された日本製の刀剣。17世紀の琉球について記した『中山紀略』土産条では「刀」や「摺扇」、「漆器之類」などが全て日本から来るとされている。

タバコ(琉球) たばこ

タバコはアメリカ大陸からヨーロッパへと伝わり、17世紀初頭には、日本でも流行が始まっている。同じ頃、琉球でもタバコが普及し始めていた。

芭蕉布 ばしょうふ

糸芭蕉からとれる繊維を用いて織られた布。16世紀後半以降、芋布(太平布)とともに琉球王国を代表する織物となった。同国で着衣として用いられた他、国外にも移出された。

琉球馬 りゅうきゅうば

中世、琉球王国内において大量に飼育された馬。琉球では貝塚時代の遺跡から、馬の歯の出土が確認されている。琉球馬の系統は、一説には中国の四川省や雲南省あたりの小型の馬に近いともいわれる。

太平布 たいへいふ

宮古、八重山諸島において織られた芋布。「太平」の名は太平山(宮古の別称)によるとされる。 琉球で着衣などに利用されたほか、薩摩などにも移出された。

琉球焼酒 りゅうきゅうしょうしゅ

15・16世紀以降、琉球王国で製造された、米を原料とする蒸留酒。いわゆる泡盛。一般的な米焼酎が白麹菌を使用するのに対し、黒麹菌によって発酵を行うことを特徴とする。

紅夷砲 こういほう

17世紀初期、明朝に導入された高性能のヨーロッパ式大砲。強力な破壊力と長い射程距離、高い命中精度を誇る点で従来の火器よりも飛躍的に優れた性能を有していた。 前装砲(弾薬を前部から装填する構造)であるため、銃筒壁をいっそう厚くすることが可能で…

嚕蜜銃 るーみーじゅう

オスマン帝国(嚕蜜国)を起源とする鉄砲。16世紀、オスマン帝国から中国の明朝にもたらされた。朝鮮半島での日本軍との戦争を契機として明朝に採用され、同国の辺境防衛などに投入されて威力を発揮した。 嚕蜜銃は鉄の鍛造で製造され、銃身は重さ6〜8斤、…