戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-11-15から1日間の記事一覧

砂糖(輸入) さとう

サトウキビやテンサイなどから抽出した糖分を結晶化させた天然甘味料。紀元前2000年頃にはインドで砂糖が使われていたといわれる。

医書(中国) いしょ

嘉靖四十一年(1562)、中国・明朝の地理学者・鄭若曽は自著『籌海図編』で「倭好」(日本人が好むもの)を列挙。その一つに古書を挙げ、(日本人は)医学を重視しており、医書を見つけたら必ず買う、と記している。

水銀(中国) すいぎん

中世から近世にかけて、水銀は中国から大量に輸入されていた。室町期頃から発展した銅器製作の際の、鍍金料等として用いられた。

唐糸 からいと

15世紀以降、日本に本格的に輸入された中国産の生糸。15世紀、国内の絹織技術の向上に伴い、高級生糸としての唐糸の需要も高まったといわれる。

唐木綿 からもめん

室町・戦国期、中国から輸入された木綿布。日本では国産木綿よりも上質のものとして珍重された。

豹虎皮 ひょうとらかわ

朝鮮半島や中国東北部で狩られたとみられる虎や豹の皮。日本では行縢(むかばき)などに用いられた。

朝鮮木綿 ちょうせんもめん

室町・戦国期、日本に大量に輸入された朝鮮製の木綿。

鶴(蝦夷) つる

鶴は蝦夷地を代表する産物の一つだった。主に高級食材として用いられたが、生きた鶴も愛玩動物として珍重された。

金(蝦夷) きん

中世から17世紀前半頃にかけて、蝦夷地(北海道)では金が採掘された。特に17世紀前半、松前家によって金山開発が積極的に進められた。

蝦夷錦 えぞにしき

中国東北部(黒竜江下流域、沿海州)から樺太を経由して蝦夷地(北海道)にもたらされた中国製の絹織物の総称。近世の山丹交易(前述地域間の交易)において最も珍重された商品の一つ。