戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2.交易品-06.北陸・信越地方

佐渡海苔 さどのり

佐渡国において採取・加工された甘海苔。中世には佐渡を代表する物産として珍重された。

青苧(越後) あおそ

芋(からむし)から繊維を取り出し、乾燥させて束とした中間製品。本項で取り上げるのは越後国の魚沼郡・頚城郡を中心とした地域で生産されたもの。この越後産青苧からの紡糸により、越後布などの芋麻布が織られた。

能登釜 のとがま

能登国七尾北湾の要港・中居で生産された鉄釜。

輪島索麺 わじまそうめん

戦国期、輪島で生産された一種のお菓子。京都にも「輪島索麺」の名で知られた。索麺は、小麦粉を塩水でこね、油で細く引き伸ばして線状にし、日光に乾燥させて作るもので、中世、禅僧の点心(おやつ)用や酒の肴として嗜好された。

鮭(越後) さけ

越後国、特に下越の三面川や荒川などで採られた鮭。越後の特産として京都方面にも輸送された。

越後布 えちごふ

越後国で織られた芋麻布。 越後は芋(からむし)の一大産地であり、その加工品である青苧から積むいだ糸を用いて織られた越後布は、高級品として珍重された。