5.宝物・名品-03.書画
雪舟等楊筆の山水図の巻子。跋文部分を含めた全長は4.51メートル。雪舟が「画本」(絵手本)を求める弟子の等悦に描き与えたものとされる。前半は雪舟の真筆だが、後半は後世の画家の手による雪舟画の模写となっている。
足利義政晩年の邸宅・東山殿の東求堂(持仏堂)内部の襖に描かれた襖絵。足利将軍家の御用絵師・狩野正信によって制作された。将軍の側近でもあった禅僧・亀泉集証の日記『蔭涼軒日録』に完成までの経緯が詳しく記されている。
源頼光による大江山の鬼退治を描いた絵巻物。全三巻。相模の北条氏綱によって企画され、大永三年(1523)頃より制作がスタートした。
中国の禅僧画家・牧谿法常の筆によって描かれた墨絵。牧谿は室町・戦国期の日本で高い評価を得ていた画家であり、その絵は唐絵の最高のものとして珍重された。
中国南宋の画僧・玉礀(ぎょっかん)によって描かれた墨絵。中国の洞庭湖に注ぎ込む瀟水と湘水の周辺の山水自然を、水墨の濃淡で描いた「瀟相八景図」の一景。