戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2.交易品-ヨーロッパ

ワイン(チェコ) わいん

東ヨーロッパのチェコで生産されたワイン。特に南部のモラヴィア地方で生産が盛んだった。現在でも、南モラヴィアは優良なワイン生産地であり、ミロクフやヴァルチツェ、ズイノモといった街は、ワインを主要産業としている。

ビール(チェコ) びーる

東ヨーロッパのチェコで醸造されたビール。中世のチェコでは、ビールは都市で醸造され、庶民の飲み物として広く普及していた。現代の日本でも広く飲まれているビールの種類「ピルスナー」は、19世紀のチェコで生み出されることになる。

大砲(オランダ) たいほう

オランダでは16世紀半ば以降、大砲への需要が急速に高まった。その背景にはスペインと恒常的に戦争状態にあったこと、海軍の組織化と武装化が必要だったこと、海外への商業的進出を本格化させていたことなどが挙げられる。

大砲(スウェーデン) たいほう

ヨーロッパ北部の大国、スウェーデンで製造された大砲。17世紀以降、隆盛をきわめ、オランダをはじめとする各国に輸出された。

大砲(イギリス) たいほう

イギリスの大砲製造は、15世紀末頃から始まった。国王の援助もあって、16世紀半ば以降、イギリス製の鋳鉄砲はヨーロッパで高い評価を受け、主要な輸出品のひとつとなった。

大砲(ポルトガル) たいほう

15世紀後半、ポルトガルは海外進出と貿易の拡大にともない、大砲への国内需要が増加した。同国は、一大「大砲市場」となっていった。

トウガラシ(ヨーロッパ) とうがらし

トウガラシは紀元前8000年〜7500年にはペルーで栽培が始まっていたといわれる。その後、15世紀末のコロンブスによるアメリカ大陸到達を契機にヨーロッパにも知られるようになった。

ウーブリ Oublie

中世フランスで好んで食べられていた菓子。上等の小麦粉を使い、酵母を用いずに練り上げた軽い生地でできていた。これを熱した二枚の鉄板に挟んで焼く。ゴーフル(gaufre)の原形ともいわれる。

ビスコチョ Bizcocho

イースト菌を使わずに二度焼きしたパン。語源はラテン語の「二度焼くことを」を意味する「ビスコクトゥス」に由来する。16世紀に入ると卵、小麦粉、砂糖の生地をオーブンで焼くビスコチョが現れる。このタイプのビスコチョが日本に伝来し、カステラのルーツ…

有平糖 あるへいとう

砂糖を煮て作られた飴の一種。戦国期、ポルトガル人によって日本にもたらされた南蛮菓子の一つ。語源はポルトガル語のalfeloa(アルフェロア:糖蜜から作られる茶色の棒状の菓子)ともalfenim(アルフェニン:白い砂糖菓子)ともいわれる。

金平糖 こんぺいとう

表面に角状の突起による凹凸をもつ球形の砂糖菓子。戦国期、日本に来航したポルトガル人によってもたらされた。語源はポルトガル語のコンフェイト“Confeitos”。

南蛮犬 なんばん けん

戦国期、来航するヨーロッパ人らは、日本に犬も持ち込んだ。珍しい犬は、有力者間の贈り物などにも用いられた。

南蛮合羽 なんばんかっぱ

戦国期、ポルトガル人によってもたらされた外套の一種。合羽の語源はポルトガル語の“capa”といわれる。日本には羅紗(毛織物)、もしくは天鵞絨(ビロード)製のものが持ち込まれた。

南蛮筒 なんばんづつ

戦国期、海外から直接移入された鉄炮。当時は有力者間の贈答品としても珍重された。 南蛮鉄炮とも表記される。