戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2.交易品-ヨーロッパ

ライン ワイン Rhein wein

ドイツのライン川流域で生産されたワイン。ドイツ北部沿岸地域や中部ドイツ都市では、ラインワインが最も一般的なワインであった。なお現フランス領のアルザス地域で生産されるワインはアルザスワインとして区別されたが、地域によってはラインワインとして…

フランケン ワイン Franken wein

ドイツのフランケン地方(ドイツ中南部から南ドイツの北部)で生産されたワイン。ただしフランケンワインの名称は、生産地域から葡萄品種、そして品質を示すものへと語義が変化していったという。

シュールストレミング surströmming

鰊(ニシン)の発酵食品。生の鰊を塩水につけた状態で発酵させて作られる。スウェーデン語で「酸っぱい鰊」を意味する。

鰊(バルト海) にしん

鰊は冷水域を好む回遊魚。ヨーロッパではバルト海や北海で捕獲され、加工された後、ヨーロッパ各地に流通した。栄養源が限られていた中世から近世にかけてのヨーロッパにおいて、防腐処理を施した魚は貴重なタンパク源であった。

ワイン(チェコ) わいん

東ヨーロッパのチェコで生産されたワイン。特に南部のモラヴィア地方で生産が盛んだった。現在でも、南モラヴィアは優良なワイン生産地であり、ミロクフやヴァルチツェ、ズイノモといった街は、ワインを主要産業としている。

ビール(チェコ) びーる

東ヨーロッパのチェコで醸造されたビール。中世のチェコでは、ビールは都市で醸造され、庶民の飲み物として広く普及していた。現代の日本でも広く飲まれているビールの種類「ピルスナー」は、19世紀のチェコで生み出されることになる。

大砲(オランダ) たいほう

オランダでは16世紀半ば以降、大砲への需要が急速に高まった。その背景にはスペインと恒常的に戦争状態にあったこと、海軍の組織化と武装化が必要だったこと、海外への商業的進出を本格化させていたことなどが挙げられる。

大砲(スウェーデン) たいほう

ヨーロッパ北部の大国、スウェーデンで製造された大砲。17世紀以降、隆盛をきわめ、オランダをはじめとする各国に輸出された。

大砲(イギリス) たいほう

イギリスの大砲製造は、15世紀末頃から始まった。国王の援助もあって、16世紀半ば以降、イギリス製の鋳鉄砲はヨーロッパで高い評価を受け、主要な輸出品のひとつとなった。

大砲(ポルトガル) たいほう

15世紀後半、ポルトガルは海外進出と貿易の拡大にともない、大砲への国内需要が増加した。同国は、一大「大砲市場」となっていった。

トウガラシ(ヨーロッパ) とうがらし

トウガラシは紀元前8000年〜7500年にはペルーで栽培が始まっていたといわれる。その後、15世紀末のコロンブスによるアメリカ大陸到達を契機にヨーロッパにも知られるようになった。

ウーブリ Oublie

中世フランスで好んで食べられていた菓子。上等の小麦粉を使い、酵母を用いずに練り上げた軽い生地でできていた。これを熱した二枚の鉄板に挟んで焼く。ゴーフル(gaufre)の原形ともいわれる。

ビスコチョ Bizcocho

イースト菌を使わずに二度焼きしたパン。語源はラテン語の「二度焼くことを」を意味する「ビスコクトゥス」に由来する。16世紀に入ると卵、小麦粉、砂糖の生地をオーブンで焼くビスコチョが現れる。このタイプのビスコチョが日本に伝来し、カステラのルーツ…

有平糖 あるへいとう

砂糖を煮て作られた飴の一種。戦国期、ポルトガル人によって日本にもたらされた南蛮菓子の一つ。語源はポルトガル語のalfeloa(アルフェロア:糖蜜から作られる茶色の棒状の菓子)ともalfenim(アルフェニン:白い砂糖菓子)ともいわれる。

金平糖 こんぺいとう

表面に角状の突起による凹凸をもつ球形の砂糖菓子。戦国期、日本に来航したポルトガル人によってもたらされた。語源はポルトガル語のコンフェイト“Confeitos”。

南蛮犬 なんばん けん

戦国期、来航するヨーロッパ人らは、日本に犬も持ち込んだ。珍しい犬は、有力者間の贈り物などにも用いられた。

南蛮合羽 なんばんかっぱ

戦国期、ポルトガル人によってもたらされた外套の一種。合羽の語源はポルトガル語の“capa”といわれる。日本には羅紗(毛織物)、もしくは天鵞絨(ビロード)製のものが持ち込まれた。

南蛮筒 なんばんづつ

戦国期、海外から直接移入された鉄炮。当時は有力者間の贈答品としても珍重された。 南蛮鉄炮とも表記される。