戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

3.人物-北アジア

王 孝廉 おう こうれん

渤海の遣日本使節の大使。弘仁五年(814)九月に日本の出雲国に着き、翌年正月に平安京にて国書と信物を献じた。帰国中に日本海で遭難し越前国に漂着するが、同地で客死した。日本の文人たちと漢詩を交わし、空海とも交流があったことが知られる。

高 内弓 こう の うちゆみ

日本から渤海に派遣された留学生。渤海楽(渤海の音楽)を学んだとされる。天平宝字七年(763)に海路で帰国の途につくが、日本海で遭難し、妻子らを海に投げ込まれた。本人は隠岐国に漂着するが、以後の消息は不明。一方で彼が学んだ渤海楽は日本に定着…