戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

1.都市

與依地 よいち

道南の積丹半島の東の付け根・余市川河口部に形成された港町。現在の北海道余市郡余市町大川町。中世、蝦夷地(北海道)に進出した和人の最前線となった。

セタナイ せたない

北海道日本海沿岸部にあったアイヌの拠点。現在の北海道久遠郡せたな町の内。和人と西部アイヌの交易の中継地であったと考えられている。

浦添 うらそえ

琉球中山王国の王都。沖縄本島の南部、現在の沖縄県浦添市に位置する浦添グスクとその城下からなる。その語源は「うらおそい(浦襲)」で、浦々を支配する所の意という。

マキアン Makian

インドネシアのマルク諸島(モルッカ諸島)の一つマキアン島の港町。マキアン島は、テルナテ島とならぶ丁子(クローブ)の産地であり、マルク諸島最良の港を持つことで知られた。

コタバト Cotabato

フィリピン南部のミンダナオ島に栄えたマギンダナオ王国の王都。16世紀に初頭にイスラームを受容し、フィリピンに進出したスペインと激しく争った。貿易面では、周辺の海洋民を勢力下におき、テルナテなどマルク諸島との交易が活発だった。

テルナテ Ternate

インドネシアのマルク諸島(モルッカ諸島)の一つテルナテ島の東岸の港町。テルナテ島はマルク諸島最大のハルマヘラ島の西海岸沖合10キロメートルに位置する。テルナテ王国の王都であり、丁子(クローブ)の積出港として栄えた。

カホキア Cahokia

現在の米国イリノイ州セントルイス近郊にあったアメリカ先住民の都市。9世紀から14世紀にかけて栄えた。高さ30メートルにもおよぶ巨大な墳丘「モンクス・マウンド」が構築されたことで知られる。

上ノ国 かみのくに

天の川河口部左岸の港町。現在の北海道桧山郡上ノ国町。蠣崎氏の本拠地。夷王山の麓に構築された城塞・勝山館の内部には、職人やアイヌの居住空間もあったとみられる。

ノヴォパクロフカ Novopokrovka

沿海地方北部を流れるウスリー川支流のイマン川南岸の段丘上に位置する城郭。当時の名称は不明。12〜13世紀に女真人が建国した金および東夏において、恤品路(ロシア沿海地方)北辺統治の中心地であったとみられる。

ヌルガン Nuergan

中世のアムール川下流域にあった地名。現在のロシア連邦ハバロフスク地方のティル村。金、元、明の3つの王朝は、ヌルガンの地に地域支配の拠点を設置した。史料には「奴児干」「弩児哥」などと表記されている。ヌルガンに持ち込まれた絹織物などの中国製品…

シラヌシ(白主土城) しらぬし

サハリン最南部のシラヌシの地に築かれた城郭。白主土城と呼ばれる。サハリン最南端のクリリオン岬近く、北海道島とサハリン島を結ぶ地点に立地している。その構築は、大陸の勢力によって行われたと推測されている。

シャイガ Shaiginskoe

ロシアのナホトカ市の北方、スウチャン川左岸の丘陵に位置した城郭都市。12〜13世紀に女真族が建国した金および東夏において、地域の行政・経済の中心であったと考えられている。当時の名称は不明。この城址からの発見物が、鎌倉期日本の謎の解明につな…

ケープタウン Cape Town

アフリカ大陸南西部の先端にあるケープ半島の北の端に位置する港町。北にテーブル湾、南をテーブルマウンテンなどの山々に囲まれる地形となっている。日本での勤務経験もあるヤン・ファン・リーベックが責任者となり、1652年(承応元年)から基地建設が…

ヴィジャヤナガラ Vijayanagara

14世紀初頭から17世紀中頃にけて南インドで栄えたヴィジャヤナガル王国の王都。現在のインド南部カルナータカ州ハンピに都市遺跡が残されている。山地と城壁に囲まれた巨大な要塞都市であり、その繁栄は当時のヨーロッパ人にも記録された。

デマ Demak

ジャワ島北岸に栄えたデマ(ドゥマク)王国の王都。同国はジャワ島で最初のイスラーム王国とされる。香料産地とマラッカとの中継港として栄えた。

マジャパヒト Majapahit

ジャワ島東部に栄えたマジャパヒト王国の王都。ブランタス川の下流右岸平地(現在のトロウラン)に位置した。同国は元朝や明朝とも通交しており、琉球の使節が訪れたこともあった。

横田 よこた

石見西部、高津川と匹見川の合流点付近に位置した市町。 匹見川と高津川の両河川の流域の物資集散地として、益田氏の本拠・益田本郷と内陸部をつなぐ交通の要衝として栄えたとみられる。

三吉 みよし

備後北部の三次盆地の馬洗川流域、現在の広島県三次市畠敷あたりにあった市町。国人・三吉氏の本拠である比叡尾山城の城下町でもあったとみられる。

開元 かいげん

13世紀、金国の武将・蒲鮮万奴が建国した東夏国の首都。ロシア沿海地方のクラスノヤロフスコエ城趾に比定する説がある。

南京(東夏) なんけい

13世紀、金国の武将・蒲鮮万奴が建国した東夏国の城郭。現在の中国吉林省延辺朝鮮族自治州図們市長安鎮に所在する城子山山城趾に、比定されている。

ガルザル Gardar

ノース人(スカンディナヴィア人)によるグリーンランド「東入植地」の中心的な居留地。現在のグリーンランド南部クレヤック市イガリク村にあった。

ビジャーヤ びじゃーや

中部マグリブ、グラーヤ山の麓に発達した港町。その前面には風波を避ける深い入江を控えていた。その入江の一部に古代のサルダエの港町があり、ローマやカルタゴの貿易船の出入りで賑わった。

シフル ash-Shihr

イエメン南東部の乾燥地帯、ハドラマウト地方の港町。9世紀の言語学者イブン・ハビーブによれば、アデンやサナアにならぶ南アラビアの定期市が開催される町の一つだったという。すでにジャーヒリーヤ時代(イスラム以前の時代)から貿易商人や遊牧民たちに…

アデン Aden

アラビア半島の南端、紅海の入り口を扼す要衝に位置する貿易都市。古くからインド洋交易で繁栄した。

サドラス さどらす

インド東岸のコロマンデル海岸の港市の一つ。綿布などの輸出港として周辺の商品生産地と連携しながら栄えた。17世紀以降、オランダ人などヨーロッパ勢力が進出した。

プリカット ぷりかっと

巨大なプリカット湖(潟)と海を隔てるシュリーハコータ島の南端部に形成された港町。14世紀から多くの商船が集まる商業都市として繁栄した。17世紀にはオランダの拠点となった。

バルス Barus

インド洋に面するスマトラ島北西岸の港湾都市。バルス王国の王都。スマトラ西岸の寄港地として、また竜脳や安息香、金の積出港として栄えた。

ペグー Pegu

ビルマ南部に栄えたペグー王国の首都。1539年(天文八年)にトゥングー王国に占領されてからは同国の首都となった。

メナ Mena

サブ海、フローレス海に面するティモール島の北岸中部に位置する港町。同島の産物、特に白檀の積出港となった。

マカッサル Makassar

スラウェシ島南部ジェネベラン川河口部に位置した港市。ジャワ海域とマルク諸島、ティモール以東とを結ぶ航路の中継地として栄えた。