戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

浦 氏実 うら うじざね

沼田小早川氏庶子家・浦氏の初代当主。左衛門太郎。小早川宣平の子。兄弟に小早川貞平、猪熊資平、小坂将平、小泉氏平、生口惟平、末弘明平、応庵祖璿らがいる。伊予国弓削島荘に他の庶子家とともに進出した。

生口 惟平 いくち これひら

小早川氏の庶子家・小早川生口氏の初代。幼名は道祖鶴丸。官途名は弾正左衛門尉。惣領家である沼田小早川氏当主・小早川宣平の子。公実の父。兄弟に小早川貞平、猪熊資平、小坂将平、小泉氏平、浦氏実、末弘明平、応庵祖璿らがいる。

今治 いまばり

伊予国の今治平野北部にあったラグーンに面した港町。伊予府中の外港の一つだったとみられ、少なくとも鎌倉期から海上輸送の拠点として利用されていた。江戸初期、藤堂高虎により今治城が築かれ、その城下町として再編された。

ナビーズ(イエメン) nabīdh

ブドウやナツメヤシから作られた発酵飲料、あるいは酒。イエメン・ラスール朝では砂糖や蜂蜜などの甘味料も加えられた。イスラームにおいては忌避されていたが、中世のイエメン(南西アラビア)では広く普及していたらしい。

スービヤー sūbiyā

小麦粉から作られる発酵飲料。酒に分類される場合もあった。また米や米粉から作るスービヤーもあった。イエメンのラスール朝では、甘味や香味が加えられたものが宮廷で飲用されていた。

フッカーゥ fuqqāʾ

大麦から作られる発泡した発酵飲料。発酵作用により、わずかながらアルコールを含有していた可能性がある。イエメンのラスール朝では宮廷でも飲用されていた。

上山 景高 うやま かげたか

沼田小早川氏庶子家の上山氏の当主。官途名は安芸守。出家して聖玖を号した。本家にあたる椋梨子氏を盟主とした一揆に加わり、惣領家に対抗した。

上山 高平 うやま たかひら

沼田小早川氏庶子家の上山氏の当主。官途名は掃部助。父は上山信平、祖父は和木為平。系図によると彦平という兄がいた。南北朝期、後醍醐天皇方(南朝方)となり、備後国や安芸国で足利尊氏方(北朝方)と戦った。

風早 式部 かざはや しきぶ

竹原小早川氏の家臣。15世紀末頃の同氏の正月儀礼を記した史料にその名がみえる。安芸国風早浦の領主とみられ、大きな経済力を有していた可能性がある。

備中紙 びっちゅうがみ

備中国で生産された紙。備中国は平安期以前から紙の産地だったが、15世紀中頃から特に檀紙類の産地として知られるようになる。備中国内では新見荘など北部地域で生産が盛んであった。