戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

5.宝物・名品

銅雀台瓦硯 どうじゃくだいがけん

蠣崎(松前)氏の家宝として近代まで伝世された硯。3世紀、中国の後漢末の有力者・曹操が建立した銅雀台の瓦と伝えられる。北方のアイヌを経由して15世紀の蠣崎氏の手に渡ったという。

白檀香(法隆寺献納宝物) びゃくだんこう ほうりゅうじけんのうほうもつ

奈良の法隆寺に伝来した白檀二点の香木。『正倉院御物棚別目録』に、蘭奢待(黄熟香)や全浅香(紅沈香)と記された沈香木と並んで、天下の名香に数えられてきた。

ガスタルディ世界図 がすたるでぃ せかいず

1546年(天文十五年)にヴェネチアで刊行された世界地図。ヴェネチア共和国を代表する地図製作者ジャコモ・ガスタルディにより作成された。

太刀「稲光」 いなびかり

安芸国の有力国人・毛利廣元が、厳島神社に奉納した太刀。

狩野元信筆「酒伝童子絵巻」 しゅてんどうじえまき

源頼光による大江山の鬼退治を描いた絵巻物。全三巻。相模の北条氏綱によって企画され、大永三年(1523)頃より制作がスタートした。

牧谿筆「寒山拾得図」 かんざんじっとく ず

中国の禅僧画家・牧谿法常の筆によって描かれた墨絵。牧谿は室町・戦国期の日本で高い評価を得ていた画家であり、その絵は唐絵の最高のものとして珍重された。

宋刊本『中庸説』(東福寺所蔵) ちゅうようせつ

中国南宋の張九成によって著された儒書。宋代の刊行本が唯一、京都東福寺に現存している。端麗な宋版の実例としての書誌学的価値から、国の重要文化財に指定されている。

唐本『仙仏奇踪』(角倉素庵所持) せんぶつきそう

『仙仏奇踪』は、中国明朝の儒学者・洪応明が万暦三十年(1602)に編纂した唐本。四編からなる。一つは仙人六十三人の伝記とその図像からなる「消搖墟」。一つは仏祖六十一人の伝記とその図像を載せる「寂光境」。一つは道教経典や道士の語録などからの…

太刀「来太郎」 らいたろう

備前刀。「来太郎源国俊」の銘をもつ。永禄七年(1564)、小早川隆景が厳島神社に寄進した。

脇差「来国俊」 らいくにとし

毛利家臣・児玉元良が所持していた脇差。元亀三年(1572)四月、元良から厳島神社に寄進された。 来歴 厳島神社の宝物 参考文献 来歴 元良が厳島社家・野坂房顕に宛てた寄進状によれば、元々は室町幕府管領・細川高国が所持していたものらしい。その後大…

太刀「新鬚切」 しんひげきり

刀長70.8㎝の太刀。新鬚切との号が伝わる。吉川元春の子、元資(後の元長)から厳島神社に寄進された。 備中国青江派 来歴 厳島神社の宝物 参考文献 備中国青江派 銘は「包次」。包次は鎌倉初期(13世紀前半)、備中国青江(現在の岡山県倉敷市)で活動し…

玉礀筆「遠浦帰帆図」 えんぽきはんず

中国南宋の画僧・玉礀(ぎょっかん)によって描かれた墨絵。中国の洞庭湖に注ぎ込む瀟水と湘水の周辺の山水自然を、水墨の濃淡で描いた「瀟相八景図」の一景。

茶入「つくも茄子」 つくもなす

戦国期に「天下一の名物」とうたわれた唐物茶入。村田珠光が買い求めた時の価格が九十九貫だったので、『伊勢物語』の「百年に一とせ足らぬ九十九髪我を恋ふらし面影に見ゆ」を引いて銘としたとされる。 『山上宗ニ記』にみる来歴 服属の証 如意宝珠 政治的…

葉茶壷「三日月」 みかづき

戦国期において「天下無双ノ名物」とうたわれた葉茶壷。いわゆる「東山御物」の一つ。 戦国期の名壺 『山上宗ニ記』にみる来歴 降伏の証 参考文献 戦国期の名壺 天文二十三年(1554)成立と考えられる『茶具備討集』や、永禄七年(1564)成立の『分…

茶碗「馬蝗絆」 ばこうはん

緑水色の青磁の茶碗(青磁輪花碗)。高台周りのひび割れをホッチキスのように鎹(かすがい)で留めて修理してある。張りのある曲線を描いて立ち上がる姿の優美さ、わずかに緑をふくんだ青磁釉の美しさを持つ。 無二の名品 鎹で修理された陶磁器 参考文献 無…