戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

5.宝物・名品-01.茶道具

茶入「つくも茄子」 つくもなす

戦国期に「天下一の名物」とうたわれた唐物茶入。村田珠光が買い求めた時の価格が九十九貫だったので、『伊勢物語』の「百年に一とせ足らぬ九十九髪我を恋ふらし面影に見ゆ」を引いて銘としたとされる。

葉茶壷「三日月」 みかづき

戦国期において「天下無双ノ名物」とうたわれた葉茶壷。いわゆる「東山御物」の一つ。

茶碗「馬蝗絆」 ばこうはん

緑水色の青磁の茶碗(青磁輪花碗)。高台周りのひび割れをホッチキスのように鎹(かすがい)で留めて修理してある。張りのある曲線を描いて立ち上がる姿の優美さ、わずかに緑をふくんだ青磁釉の美しさを持つ。