豊後国佐賀関やその周辺で水揚げされた鯛。佐賀関沖の豊後水道は黒潮が瀬戸内海へと流れ込んでおり、鯛をはじめブリ、アジ、サバなどの漁獲資源の宝庫として知られる。中世、若林氏ら佐賀関の武士も漁労に関わっていた。
豊後国の山岳地帯において産出された硫黄。中世、遣明貿易に関与した大友氏によって中国にも輸出された。
豊後国、特に国東半島で大量に精錬されたとみられる鉄素材、及びその製品。
中世以降、博多で製造された酒。江戸期の儒学者・貝原益軒は『筑前国続風土記』の中で、「その色、練絹の如くなるゆえ練酒(ねりざけ)と称す。昔よりありて久しき名産なるべし」としている。
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