戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-12-26から1日間の記事一覧

温泉津 ゆのつ

入り組んだ入江である温泉津湾を天然の良港とし、平安期以来の温泉を持つ港町。16世紀中頃、銀を求める船舶が石見沿岸に押し寄せるようになると、その積出港である温泉津も日本海水運の要港に躍り出る。

河上 かわのぼり

都治川が江川本流が合流する交通の要衝に位置した市町。江津市松川町市村のあたり。現在は国道261号線沿いの閑静な地区。中世は江川水運の上り口の船着場として栄えたとみられる。

江津 ごうつ

石見国最大の河川である江川(ごうのかわ)の河口部に位置する港町。地名としての「江津」の初見は南北朝期の永和二年(1376)閏七月。益田兼見あての「室町将軍家御教書」に「石州於江津戦功之内注進状被見了」とみえる。

浜田 はまだ

石見国中部、浜田川河口に位置する港町。馬島、矢箆(やな)島、瀬戸ヶ島によって北風から守られた天然の良港。嘉吉三年(1443)から文安元年(1444)の間に書写された宝福寺(現浜田市大辻町)所蔵大般若経奥書に「那賀郡小石見郷濱田村」と見える…

長浜 ながはま

石見国中部、広く湾曲した浜田湾の南側に位置する港町。那賀郡のうち。同郡周布郷を本拠とする国人・周布氏の外港だったと推定される。

周布 すふ

石見国周布川河口部に位置する周布城(鳶巣城)の城下町。周布城は中世周布氏が居城とした。同氏は安貞二年(1228)に益田兼季の子兼定が周布地頭職を安堵されたことに始まる。