戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-12-20から1日間の記事一覧

通 かよい

長門国青海島東端に位置する港町。青海島を含む島嶼と仙崎半島によって囲まれた仙崎湾にあってさらに三方を陸に囲まれた天然の良港であり、かつ日本海航路へと連絡に優れることから同航路の要港として栄えた。

瀬戸崎 せとざき

海に向かって突出た仙崎半島の先端部、青海島との海峡部に位置する港町。 青海島によって守られた仙崎、深川の両湾の結節点として日本海航路の要衝を占めた。

肥中 ひじゅう

響灘に面する長門国北西部の深い入江を天然の良港とする港町。中世の日本海水運の要港の一つ。

大畠 おおばたけ

周防国の大畠瀬戸の本州側に位置した港町。瀬戸内海の航路の要衝であり、また難所としても知られた。

柳井 やない

柳井川河口に中世以前から形成された港町。柳井からは内陸部への街道が延びており、周防の東の玄関口でもあった。また柳井には周防に大きな既得権を持つ鋳物師集団が存在しており、現在にも金屋の地名を残している。

室積 むろづみ

周防灘の室積湾(御手洗湾)に面する港町。砂嘴をなす象鼻ヶ岬によって周防灘からの風を遮られた天然の良港。古くから瀬戸内海航路の要衝として栄えた。

富田 とんだ

周防国中部、富田川河口部の港町。山陽道が通過する陸路の要衝にも位置する。南北朝期に大内氏の重臣・陶氏の本拠となって以降、周防国内の東大寺領や東福寺領など同氏支配地域の物資集散を担う経済拠点として栄えた。