戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-11-14から1日間の記事一覧

鷲の羽 わしのはね

蝦夷地(北海道)でアイヌの人々によってもたらされ、矢を飾る羽などに用いられた。近世の山丹交易(樺太を経由して行われた中国東北部黒竜江下流域と蝦夷地との交易)において、鷲の羽は蝦夷錦などとともに中国から輸入された。中世、蝦夷地で入手された鷲…

夷鮭 えぞさけ

蝦夷地(北海道)の鮭。アイヌの人々によって採られ、乾燥加工されたとみられる。交易によって日本に持ち込まれ、日本海航路で北陸や畿内方面にも流通した。

塩(塩竃) しお

陸奥国一宮・塩竃社の門前町・塩竃とその周辺の湾岸では、製塩が盛んだった。戦国期、留守氏重臣や塩竃社が製塩業の支配に関わっていた。

木綿(武蔵) もめん

武蔵国で生産された木綿布。16世紀後半から生産され、広く周辺地域で着衣として用いられた。

小田原天命 おだわらてんみょう

戦国期、相模の小田原で鋳造された茶湯釜。小田原新宿に居住した鋳物師・山田二郎左衛門とその一門によって鋳られたといわれている。

三浦木綿 みうら もめん

相模国三浦半島で生産された木綿。少なくとも16世紀後半頃から生産が始まったとみられ、周辺地域で衣類などに用いられるとともに遠方への贈答品などにも用いられた。

鯨(関東) くじら

小田原北条氏に仕えたこともある三浦浄心は、17世紀初頭に当時の世相を事細かに記録した『慶長見聞集』を著した。浄心によれば、関東における積極的な捕鯨は、文禄年間(1592-1596)に尾張から相模三浦に来た間瀬助兵衛という鯨突き名人が、鯨が…