戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-09-21から1日間の記事一覧

江川酒 えがわしゅ

伊豆国韮山周辺において、生産された酒。関東を代表する名酒として、全国的に知られた。

木綿(駿河国) もめん

駿河国において生産された木綿。同国では今川氏や武田氏から「木綿役」が賦課される重要物資であった。

鯨(伊勢・尾張) くじら

中世、伊勢・尾張の近海では、鯨が多く捕獲された。15世紀以降、史料上に鯨に関する記事が散見されるようになる。16世紀には捕鯨技術が確立されていたことも確認できる。

肥鰯 こえいわし

戦国期、三河国や伊勢国などでは「こえいわし」が販売されていた。当時の両国は、有力な木綿生産地であり、鰯が肥料として用いられた可能性がある。

三河木綿 みかわもめん

三河国において生産された木綿。16世紀初頭には栽培が定着し、貴人への贈り物にも用いられた。

水銀(伊勢) すいぎん

伊勢国では、飯高郡丹生を中心に水銀が産出された。水銀は主に、銅器の鍍金料などに用いられた。

径山寺味噌 きんざんじみそ

中世以降、紀伊国の湯浅などで生産されていた嘗め味噌。伝承によれば由良興国寺の開山・覚心が鎌倉前期に中国の南宋から伝えたとされる。

根来塗 ねごろぬり

中世、紀伊国根来寺で生産された朱漆器。黒漆の地塗りの上に、朱漆の上塗りが施されている。神社や仏寺の什器として使用された。江戸期では民間に流出して広く使われるとともに、「根来」や「根来物」などと呼ばれて珍重された。なお「根来塗」の名は、黒川…