戦国日本の津々浦々 ライト版

港町から廻る戦国時代。そこに生きた人々、取引された商品も紹介します。

2020-08-27から1日間の記事一覧

赤米 あかごめ

南アジア原産で、中世以降に日本(特に西日本)での栽培が確認される米の一種。現在のベトナムにあったチャンパ(占城)から11世紀に中国の華中・華南に導入されたイネの系統といわれる。日本では大唐米とも呼ばれ、長粒で玄米の色は白と赤があったが、多く…

羊羹 ようかん

小豆と小麦粉または葛粉と混ぜたものを蒸して作られたお菓子。いわゆる蒸し羊羹に近いものだったといわれる。室町期ごろから、点心の一つとしてみえ、御成・饗応の席などでしばしばお菓子として用いられた。

藍(阿波) あい

中世日本の代表的な染料。阿波国での生産は、鎌倉期にさかのぼる。

太布(土佐) たふ

和紙の原料でもある楮(こうぞ)の皮を加工した繊維で織られた布。土佐では木綿以前の庶民衣料として麻布、紙子とともに普及していた。戦国期、堺商人や伊勢御師の活動により、かなりの量の太布が畿内方面に移出されていた。

赤銅(備後) しゃくどう

備後国の鉱山において採掘された銅の合金。赤銅の比率は銅に対して金3~4%、銀1%で構成される。緑青・硫酸銅・ミョウバンなどを混合した液で煮ると黒みを帯びた紫色になり、古くから仏像・装飾品などの金属工芸にも用いられた。